ゲームマスターにならない?

突飛な始まり方ですみません。本倉です。

今回は、本題のとおり「ゲームマスター(以下GM)をやってみようぜ!」的な話を、GM経験10回程度の初心者の私がそこそこ大胆かつ無責任にしていこうかと思います。

まず正直に言っておくと、GMをやるのはとても不安です。

でも怖気づいてはいけません。今からする話は、その不安に対して背中を押すものであり、同時にテーブルマナーについて考えるものでもあります。



そもそもGMの立場ってどうなのさ?

GMの役割については『TRPGとは?』のページでお話させていただいたので、今回はまずGMの立場について考えてみようと思います。

ざっくり例えるなら「民主国家の頂点」みたいな感じかな、と。

もちろん権力を行使することはできるけど、横暴がすぎると市民(プレイヤー)から反感を食らって引きずり降ろされる、そんな感じ。

つまり、GMはある程度なら勝手なことができます。

極端な話ですが、GMがそう描写したなら「カラスは真っ白」になりますし、「物体は上に落ちる」のです。

ここで気を付ける必要があるのは、「GMもプレイヤー(以下PL)も度が過ぎる勝手は許されない」ということ。

TRPGというゲームにおいて、確かにPLから人望が集められなければGMをすることはできません。しかし、逆にGMがいなければPLはゲームをやることすらままならないのです。

GMだろうがPLだろうが、一方的にゴネるのはマナー違反ですよ。

まとめると

ある程度勝手は効くけど、GMもPLもお互いにリスペクトを忘れないことが大切!!

ということになります。

声を大にして言いたかったのでサブタイより文字がデカくなりました。


ルール外の裁定

「PLもしくは、プレイヤーが使うキャラクター(以下PC)の発言を受けて、ルール外の裁定をしなくちゃいけなくなった!」

こういう事態はGMをやっていると確実に直面します。

でも、実はここがTRPGというゲームを面白くする一番のポイントなのです。

結論から言ってしまえば、GM自身の独断と偏見で処理して構いません。

先ほども言った通り、GMはある程度なら勝手なことができます。

ルール外のボーナスもしくはペナルティも、GMがやる「勝手なこと」の一つです。

気に入れば積極的に採用してちょっと有利な効果を与えるべきですし、気に食わなければ容赦なく切り捨てれば良いのです。

ただ、PL側も発言をすることで”ゲームに積極的に参加してくれている”ので、なるべくなら採用していきましょう。きっとその方がお互い楽しいですよ。

PLやPCが何か発言やロールプレイをしてきたら、うろたえずに「面白い展開じゃないか!」と考えてみましょう。そうしてゲームを盛り上げるために行ったあなたの裁量は、常に正しいのです。


ルールミスを指摘された!

素直に謝りましょう。

「ごめんなさい。次からはそうします。」

この一言を忘れずに。

先の通り、TRPGはGMとPLがお互いにリスペクトすることで成立しています。

ちゃんとリスペクト精神のあるPLなら大概は許してくれます。あなたがGM初心者となればなおさらです。

これは多くのルールブックに書かれている原理原則ですが、いくらPLの方がルールを熟知していたところで、最終的にはPLなんかよりGMのあなたの方が強いのです。

それでもルールブックを盾に揚げ足取りを続けるようなPLは、その大好きなルールブックに書かれているはずの原理原則すら読めないおばかさんです。

むしろ逆転〇判のごとくルールブックをつきつけて、ムジュンを指摘してやりましょう。

ルールブックの「ゲームマスターセクション」は、GMであるあなたの味方です。


終わりに

TRPGの面白いところは、人間なんていう不完全な生き物にゲームの司会進行や裁定をやらせる、そんなファジーな部分にこそあると思っています。

完璧な人間なんていません。みんな不完全だから面白いんです。多少のミスや不平等も必要以上に恥じなくて良いんです。完璧ばかり要求してくるような輩には1人用のビデオゲームでもやらせておきましょう。

そして、お互いが不完全だとわかっているからこそ、お互い楽しい時間を過ごせるように協力することができるのです。

もう一度言いますが、きちんとリスペクト精神をわきまえているプレイヤーは、きっとあなたに協力してくれます。

GMは謙虚かつ自信をもって、PLはそんなGMを委縮させない寛容さをもって遊ぶのが、お互いリスペクト精神を忘れずに楽しむコツではないでしょうか。

総合創作サークルBIT

総合創作サークルBITのホームページです。 文芸、イラスト、TRPGを通じた創作活動をしています。 現在はTRPGをメインに活動中。

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